【心の旅(フィクション)】 完璧主義者の死はじめて人を好きになったのは
はじめて人から好かれたとき
はじめて人にプレゼントをあげたのは
はじめて人からプレゼントをもらったとき
はじめて人を憎いと思ったのは
はじめて人から憎まれたとき
はじめて人を殺したいと思ったのは
はじめて人に殺されそうになったとき
と語る人と出会いました。
「私を殺してください。私を止めるために殺してください。死んだあとならあなたを殺せませんから」
その人はそんなことを言いナイフをさしだしました。
「すみませんが僕はあなたに全く興味がありません」
「そう言われると私もあなたに興味がなくなりました」
「それでいいんです」
僕はその場を立ち去りました。
しばらくするとライフルを持った男の人に出会いました。
「あんたがあいつを殺さなかったおかげで俺もあんたを殺さなくてすんだぜ」
「え?」
なるほど・・・自分を殺した人を間接的に殺すつもりだったんですね。完璧主義者だったのでしょうか。
「あ、あの人また別の人と話をしてますよ。ライフルの準備しないといけないですね」
「おっと、あんた気が利くな」
「いえいえ、それではさようなら」
興味がなかったので僕はその場を離れました。
しばらくしてから一発の銃声が完璧主義者の終わりを告げました。
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