【心の旅(フィクション)】 コソ泥の恋

特別変わったところのない普通っぽい世界へたどり着きました。
そこでは、ある男女が話をしていました。
やがて話が終わったらしく二人は別れ、男性の方がションボリしながらこちらへ歩いてきました。

「はあ、今日もあの子を口説くことができなかった・・・」

「今日もってことはずっとアタックしているんですね」

「俺の職業が泥棒ってのがいけないんだろうなあ」

「ど、泥棒なんですか?」

「そうさ好きな女のハートも盗めない小さなコソ泥さ」

「いいえ、あなたは見事に奪っていましたよ」

「え!?」

「彼女の笑顔をね」

「あんた・・・キツイなぁ・・・・」

「泥棒なんかやめて彼女のハートの放火犯になってくださいね」

「・・・・・・・・・・」


嫌な空気を作り上げ、この世界を後にしました。

心の旅
2006/10/02 01:37



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